恋バナ~私の恋バナも聞いてよ…~
「目つぶってよ。」私は目を閉じたタケ兄のおでこにデコピンした。

「あだっっ!」
住宅街に響くタケ兄の声。

「きゃはは♪私、演技うまいでしょ?」
おでこを抑えながら元の高さに戻ったタケ兄に笑いかけた。


「ひでぇぞ!でも歌胡は小さい頃から泣いたフリとかうまかったもんな。」思い出し笑いをしながら話した。


「小さい頃とは違うんだからね!」タケ兄を軽く押す私。


私とタケ兄は本当の兄弟なんかじゃない。
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