出席番号1番
俺はスポーツ推薦で麗徳高校に入った。
バスケが好きだし、バスケが得意だし好きだから頑張ったらそれ相応の実力がついてきた。
好きなことやって上手くなって、麗徳高校みたいな名門に入れてマジラッキーと思って入学式に行った。
俺馬鹿だし勉強なんかしたくねえし当たり前のように1組で、1組だ!と叫んだら隣にいた奴まで1組でなんやかんや意気投合した。
馬鹿は馬鹿が合ってる。類は友を呼ぶってことわざあったっけ。
俺よく覚えてんな!
「相藤!」
俺は県外の中学出身だ。
スポーツ推薦でこの学校に来たから他に同中の奴はいないはずなのに、俺の名前を呼ぶ奴がいた。
声のした方を見ると、短髪で眼鏡。まじ俺勉強できるからみたいな外見の男。
俺コイツ知らねえと思ったら違う奴を呼んでたらしい。
入学式に参考書を片手に持ちながら俺を見る鬼才。
化粧っ気のない顔だった。
でも背中まで伸びた髪は綺麗だし背が高くてスタイルいいし、一瞬ドキッとした。
清楚美人っていうの?そんなんが当てはまる。
相藤って名字、滅多にいなかったから妙に親近感がわいた。
向こうは鬼才だから俺には興味もないだろう。
でも仲良くなりたい。
清楚美人。超頭いい。興味ありまくりだろい。
仲良くなって見せる。
O型舐めんなよ。
「俺、相藤瑛斗っつーんだけど!」
それが、最初の出会い。