君と歩いた道
「帰らなくちゃ。明日、学校だし」
本当は帰りたくないけどね・・・。

「俺もはやく寝なくちゃ。看護師が見回りに来るから」

あぁ!!もううちのバカ!!
彼の体の事気にもしないでこんなに喋ってるなんて!!

「ごめんね。こんな遅くまで無駄話に付き合わせちゃって」

「ううん。むしろ元気が出たから。気にしないで」
笑顔で言う綺羅。

何て優しいんだろう。
って!!早く帰らなくちゃ。

「じゃ、また明日ね」

「じゃあな」

私は彼に手を振って病室を出た。
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