君と歩いた道
「うん!ちゃんと作るよ」

よぉーし!!

こうなったら今日から作るぞぉ!!

綺羅に喜んでもらえたらいいなぁ。


「何ニヤニヤしてんの?」

顔を覗き込む綺羅。

え・・・私そんなにニヤニヤしてた?!
恥ずかしッ!!

自分の顔をペチペチ叩く私を見て綺羅は笑っていた。


「あ!!俺、高校にも行けなくなっちゃうんだ」

今言われて私も気付いた。

綺羅は入院するから高校にはいけない。
私は、一人で高校に行くようになる。

「一人で高校行くのかぁ・・・何か寂しいなぁ」

つい出てしまったぁ!!
私の本音ッ!!
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