Moon☆Letter
「みのり〜!柚!!何してたの…心配しちゃったよ!!」


教室に入ると、いきなり亜弓が駆け寄ってきた。


「ゴメン…。ちょっとエレベーターが故障したゃって」


二人っきりで閉じ込められた事を、隠しながらも亜弓の目を見れずにいた。


「…そうなんだ。。二人ともケガはないの??」

亜弓が心配そうに尋ねた。

「バァーカ!!止まっただけだから大丈夫だよ。。」

柚はそう答えながら、亜弓の頭をポンッ!と叩いて自分の席に座った。



私も自分の席に座った。すると隣の祐介が話しかけてきた。


「珍しいねぇ…柚と二人で遅刻なんて…」


「…えっ!!!
あぁ〜それは私と柚は同じマンションに住んでるから…」

私は何事もなかったかの様に祐介と喋っていた。


けど内心は隠す必要のない出来事と、繋いでいた手がまだ熱いのに変な汗をかきそうだった。。
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