Moon☆Letter
私は祐介に、今は返事が出来ないと言い、その場を急いで離れた。



…はぁ。。はぁ。。


屋上まで全力疾走した。

「…はぁ。祐介の奴、いったい何を考えてるのぉ?柚が好きって分かってるなら告白とかしないでよ…」


私は一人ボソッと呟いていた。


祐介は確かに良い友達だ。でも、それだけで何の感情もない。

だけど…

よく考えてみると柚を諦めるチャンスかもしれない。


私には亜弓から柚を奪う勇気もない。
そして…親友を裏切ってまでも柚と付き合いたいなんて思ってない。


「もぅ…どうしたらいいのぉ〜。」

私は思わず叫んでしまった。

「なにを…どうしたいの??」


柚の声が背後から聞こえた。

私は慌て振り返ると、後ろに柚が立っていた。

一瞬凍りついた。さっき呟いてたの聞かれたかも…

「柚…いつから居たの?」

恐る恐る聞くと…

「”どうしたらいいの”って叫んでた時から??」

私はホッとしていた。そして…

「何でもないから、気にしないで!!」

そう言うしかなかった。告白の事なんて言えるはずがなかった。
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