パーフェクト女子大生だって恋をする
第10話 ロクデナシな男
「いや、それは無理だ」
彼は、気まずそうに私から視線を逸らすとベッドから起き上がった。
「それぐらい、叶えてくれてもいいじゃん!」
私は最後のお願いに食い下がった。
「無理だって。嫌がる女を無理矢理抱いた上、今度はその気もない女にキスしろってか?!お前、そこまでオレをロクデナシに貶めたいか?」
それもそうだけど・・・・・・。
「私、かずぼんのことが好きで、今にも死にそうなんだ。だから、心肺蘇生法の練習のつもりでさ、・・・してくんないかな?キス・・・」
私は彼のベッドにコロンと横になると、
「私のこと、レサシ・アン(心肺蘇生法訓練の人形)だと思ってさ」
キスだけじゃなくて、できればその先も。
覚悟を決めて目を瞑った。
「おーい。リョーコさん、頭大丈夫ですかぁ?!」
彼は呆れ気味に、私の頭をノックすると、鼻を思いっきり強くつまんで、引っ張った。
「この仮病クランケには気道確保の必要すらねーな!」
「ひっどーい!けち!いいじゃん、キスくらい!」
私は、絶対に自分のものにならない彼に心底むかついていた。
そんな私の心を見透かすように、彼は気まずそうに苦笑いした。
彼は、気まずそうに私から視線を逸らすとベッドから起き上がった。
「それぐらい、叶えてくれてもいいじゃん!」
私は最後のお願いに食い下がった。
「無理だって。嫌がる女を無理矢理抱いた上、今度はその気もない女にキスしろってか?!お前、そこまでオレをロクデナシに貶めたいか?」
それもそうだけど・・・・・・。
「私、かずぼんのことが好きで、今にも死にそうなんだ。だから、心肺蘇生法の練習のつもりでさ、・・・してくんないかな?キス・・・」
私は彼のベッドにコロンと横になると、
「私のこと、レサシ・アン(心肺蘇生法訓練の人形)だと思ってさ」
キスだけじゃなくて、できればその先も。
覚悟を決めて目を瞑った。
「おーい。リョーコさん、頭大丈夫ですかぁ?!」
彼は呆れ気味に、私の頭をノックすると、鼻を思いっきり強くつまんで、引っ張った。
「この仮病クランケには気道確保の必要すらねーな!」
「ひっどーい!けち!いいじゃん、キスくらい!」
私は、絶対に自分のものにならない彼に心底むかついていた。
そんな私の心を見透かすように、彼は気まずそうに苦笑いした。