花嫁と咎人
交差する想い
それから私達は、ジィンと共に出発のプランを立てた。
まず今日はここで一晩泊めてもらい、明日の早朝…まだ住民が起きていない頃に町を抜け出す。
そして4番外へと続く洞窟へ。
でも、どうやらその洞窟はとても危険な場所らしい。
「“審判の洞窟”って言われてるんだ。悪しき者が入れば命を落とし、清き者が入れば無事通り抜ける事ができる。…まぁ本当かどうかは分からないけど、一応何度か抜けたことがあるから大丈夫さ。」
しかしジィンは得意げにそういった。
…何度も通り抜けているなら大丈夫ね。
再び私は黙って話を聞く。
「洞窟の中は滑りやすくて、何個も穴が空いている。落ちたら最後だから…気をつけて。」
そして何個か注意を促されて、すんなりと話し合いは終わった。
…と言っても、殆どはハイネとジィンが決めていて、私とオズは聞くだけだったけれど。
それから私達はジィンの好意で昼食をご馳走になる事に。
「……。」
でも、それは想像を絶するもので。
細長のお米の上に、なにやらさばいた蛇のような物がペロンと乗っているだけ。
…思わず、手が止まる。
勿論これも手で食べる系統の料理だったが、
待って、この蛇みたいなの何かしら…!
所々生だわ…。
余りにもグロテスクな外見に、
「おっふ…」
流石のオズも口を押さえてしまって。
「失礼よ!」
と私が言うけれど、彼は首をぶんぶん振って私を見る。
勿論涙目で。