花嫁と咎人
目が合ったのは、パンツ一丁のオズで。
「き、きゃぁーーー!」
「うわぁあフランちゃん…!?」
毛布を抱きしめ大絶叫の私と慌てて壁に隠れるオズ。
お互い暫くそうしてると、ハイネが戻ってきた。
「何やってんだアンタら…。」
そしてその両手には私の服と、オズの服。
「あ、それ私の服!」
「あ、それオレの服!」
同時に叫び、奪い返すようにしてハイネからひったくる。
「どっ、どうしてハイネが持ってるの…!?」
目を丸くして私はハイネを見た。
まさか、まさか…実は人の服が大好きな変態さん!?
それとも本当に私いけない事を…!?
だがハイネは小さく溜め息を吐きながら私とオズを交互に見ると、こう言った。
「俺達が寝てる間に、リサさんが服を引っぺがして洗濯したらしい。…あまりにも汚かったからって。」
……え?
「俺はまだ起きてたから、着替え借りて洗ってもらったけど…アンタ等二人は熟睡してたみてぇだから起こさなかった。…との事。」
「は?じゃあフランちゃん女ってばれちゃったじゃん。」
とオズは言うが、
「ジャックと初めて会ったときにもうバレてたよ。はなから『嬢ちゃん』って呼ばれてただろうが。」
ハイネはもっと大きな溜め息を吐く。