花嫁と咎人


写真に写っていたのは、綺麗な白い花。
まるでかつての愛しい人のように美しい花を咲かせるその花の花言葉は…




“私を忘れて”





オズは微笑みながら、虹のかかる空へとその写真を放り投げた。


そして一度だけ海を振り返ると…想いを…流す。







「さようなら、ロナ。」








嗚呼、傷を抱きしめて尚。


彼は悪の道を行く。



例え人から疎まれ、貶されても。







守るべきものを守るために。




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