花嫁と咎人
………、
……………あ。
何故だろう。
そんなハイネの顔を見た途端、心が疼いたような気がした。
少し痛くて、苦しくて…なんだか恥ずかしい。
これは…一体なにかしら…?
「とりあえず早く行動するのが吉だな。…何ぼけっとしてんだよ、とっとと行くぞ。」
だけど彼はそんなのお構い無しに私の手をとって。
「…そ、そうね、」
私達は街を目指し、歩き出した。
目指すは眼下に広がる私の国。
そして私はこの国の現実と直面することとなる。