好きだからこそ


えっ?
えっと…。

聞き間違いであってほしい。


「もしかして…」

私は顔を曇らせた。

「そのもしかしてだったりして」

留衣乃は面白半分にいった。

「どっ…どうしよう」


私はしまったという顔をした。

「どうしようって…寝てた美杏が悪いんでしょ?」

「留衣乃冷たい…」

私は泣き顔になっていた。

「ヤダ。嫌だよー」

顔を机に押し付けた。


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