好きだからこそ

「まあ…頑張りなさい!」

留衣乃が軽く背中を叩いた。

「留衣乃…お母さんみたい。」

私は小さく微笑んだ。

「何よ。心配してあげてるのに〜」

照れくさそうに留衣乃は笑う。

「うん。ありがとう」

「美杏、なんか今日素直だね」

留衣乃は意外そうな顔をした。

「何それ!」

私たちは笑った。

でも、幸せは…
笑っていられるのは…

後少しだったんだね。



< 11 / 19 >

この作品をシェア

pagetop