あなたに...

しばらくして彼女は



"私ここで降りるので"


と俺の前を通りすぎていった。





俺は次で降りる予定だったが、


ふらつきながらバスを降りる彼女をどうしても放って置けなかった。




医者という職業がらか、今あったばかりの彼女をこんなに心配する自分に少々呆れながらも


俺は彼女を追うようにバスを降りた。







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