あなたに...
「んで、いつから?
まさかあの日からずっとじゃないよね?」
何も返すことができず
俯いていると
「はぁー、まぁいいや。
症状は?言える?」
自分が悪いんだけど
また先生に迷惑かけて
今度は呆れられてしまったと思うと
自然と唇を噛み締めていた
先生は真剣にこっちを
見つめていたがそれを見るなり
心配そうな顔をして
「どうした?言えないほど辛い?
横になる?」
といって私に近づき、額に手を当てた
「んー、熱はなさそうだね」
「すいません。大丈夫です」
「そう?じゃあゆっくりでいいから
症状教えてくれる?」
と言われ、最近体が怠く疲れやすいこと、よく目眩がすること、食事が摂れていないことを伝えた
先生は険しい顔になり
「ちょっと診せてね」
というと下瞼や爪、脈をとり
「採血しよっか」
といってきた
わたしはただ黙って頷いた
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