あなたに...
*Ⅲ
─翌朝───
私は朝の検温と朝食をすませて
ベッドに横になっていた。
─コンコン....
診察の時間かなぁ...
「はぁーい。」
「おはよう。未紗ちゃん。
体調はどうかな?」
やっぱり先生だった。
「おはようございます。
もうすっかり大丈夫みたいです。」
先生は"よかった"と優しく微笑んだ。
「今朝は熱もだいぶ下がったみたいだね。」
と言いながら先生の手が私の額にふれた。
「...もう大丈夫だね。午後からの診察で異常なかったら
明日には退院出来るよ。よかったね。」
と笑顔を向けてくる。