あなたに...
ヒヤッとした冷たさにビクついてしまった。
"この冷たさはなかなか慣れない..."
「はい。おろしていいよ。次、喉診させてね。」
先生はそう言って、ペンライトと舌圧子を手にとった。
「じゃあ、口開けて。あ─んってして。」
言われたとおりに口をあける。
「よし。いいよ。」
そう言って、今度は首もとを触る。
「赤みも腫れもだいぶひいたみたいだね。
明日もこの調子だったら、退院だね。」
「やった。先生、ありがと。」