あなたに...
それ言われたら
返すわけにはいかなくて
受け取ることにした。
「ありがとうございます。
じゃあ
なにかあったら
電話させてもらいます。」
そういうと"絶対だよ"と
念をおされ
"はい"と返事をして車を降りた。
先生の車を見送ろうと
待っていると
「もう暗いから
中に入りなさい。」
と言われ、
もう1度お礼を言って
中に入った。
少しすると確認したように車の走り去る音がした。
こんな小さな気遣いに
またドキッとしてしまう。
「私、重症だ。」
と小さく呟いた。
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