モテモテ彼氏は電池で動く
そして二人揃って風呂の壁にへばりつき、そろそろと頭を上げる。

ああ…湯気で何も見えない。

だけど、あの湯気の向こうには一糸まとわぬチナッティーがおると思えば…

「ミッチー君…ゾクゾクしてくるだろう?」

オヤジ…俺も同じ事考えてたよ…

「ああ…胸の奥の方が、なんか熱く燃えたぎってるみたいだ」

ロマンに燃える男二人は、今の心情を素直に吐き出す…のだが

「っていうか…なんか変だな…湯気越しだとワンサイズ小さく見えるのか?」

直接見えないもどかしさなのか?

やけにチナッティーが貧相に見える…
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