ブラック or ホワイト
「彩紗ちゃんは…敬太君の言葉より、この手紙を信じちゃうの?」
私は、大倉さんの言葉にハッとした。
何も言えない私に大倉さんは続けて私に訊ねる。
「敬太君の気持ち。伝わらなかった?」
私は首を横に振る。
『好きや━━━』
この気持ちは
ちゃんと私の心に
伝わった…
「でしょ?だったら、敬太君の言葉を信じなきゃ。手紙なんて…いつ書いたか分からないじゃない。」
「はい…」
私の返事に大倉さんは笑顔になった━━━
「あ。夏子を待たせてるんだった…ちょっとこっちに連れてくるね!」
この後、東京に着くまでの間3人でたくさんの事を語り合った…
大倉さんは、私と敬太が手を繋いで展望台から出てきた所を見て、敬太が私に気持ちを伝えた事を確信したらしい━━━
そして、
時が過ぎ…
東京に到着した。