ブラック or ホワイト
他の人より大きい体格。
ヨレヨレのシャツを来て。
髪型は、昨日と同じく、
ナチュラリィにセットされた無造作ヘア。
鬼下刑事は、明らかに他の人とは違う重苦しいオーラを放っていた…
その重苦しいオーラは、明るく賑わっている空港には場違いだった。
鬼下刑事は、人混みの中で目立っている。
「鬼下刑事…」
タン…タン…
ゆっくりと、鬼下刑事が近づいてくる足音。
「少しお話があるのですが?」
鬼下刑事は私をじっと見据えた。
大倉さんと塚原さんは
鬼下刑事の迫力に後退りをした…。
「何か?」
私は鬼下刑事を睨むように見た。
「ちょっとここでは…場所を移動しましょうか…」
そう言って、鬼下刑事は
薄笑いを浮かべた━━━