ブラック or ホワイト
「さんきゅ。どれどれ…。」
例の資料を目にした鬼下刑事の顔はどんどん青ざめていく━━━
「こ…これは…」
「どうしたんですか?」
私は低い声で鬼下刑事に訊ねた。
「ク…ロだ…。やっぱりクロだったんだよ。アイツは。」
バンッ…
鬼下刑事は例の資料を机に叩きつけ、大きなため息をついた。
私は何か悪い予感がした…
そして、鬼下刑事は俯いたまま、小さな声で私に言う。
「あんた。敬太の事…本当に信じているのか?」