ブラック or ホワイト



静まり返る、部屋の中。雨の音が騒々しく聞こえた。

その中で、敬太が口を開いた。金田さんを鋭い目で睨みながら。

「………やっぱり……。
あんたは、俺と星斗の大事なものをどんどん奪っていくんやな………。」


「…何の事だ?」
金田さんは、敬太に冷たく言い放つ。



その時━━━…
敬太は金田さんね胸ぐらを掴みかかる。

「忘れたとは言わせへんぞ?母親を車でひき殺した事。あんたのせいで俺と星斗君の人生めちゃくちゃになったんや…。アンタだけは許さへんからな。」


敬太は、不気味に笑っていて━━━…


「………」

金田さんは敬太の耳元で…何か囁き。

私は、ただ。
立ち尽くしていて。


「いつかな…。」

と言って…敬太は震える拳を振り上げた。

プツンと…敬太の中の何かが切れて━━━…



その時━━━…



< 321 / 427 >

この作品をシェア

pagetop