ブラック or ホワイト
静まり返る、部屋の中。雨の音が騒々しく聞こえた。
その中で、敬太が口を開いた。金田さんを鋭い目で睨みながら。
「………やっぱり……。
あんたは、俺と星斗の大事なものをどんどん奪っていくんやな………。」
「…何の事だ?」
金田さんは、敬太に冷たく言い放つ。
その時━━━…
敬太は金田さんね胸ぐらを掴みかかる。
「忘れたとは言わせへんぞ?母親を車でひき殺した事。あんたのせいで俺と星斗君の人生めちゃくちゃになったんや…。アンタだけは許さへんからな。」
敬太は、不気味に笑っていて━━━…
「………」
金田さんは敬太の耳元で…何か囁き。
私は、ただ。
立ち尽くしていて。
「いつかな…。」
と言って…敬太は震える拳を振り上げた。
プツンと…敬太の中の何かが切れて━━━…
その時━━━…