ブラック or ホワイト
「敬太ぁぁぁぁぁぁ!いやぁぁぁぁぁ!」
ドアの外から聞こえる、
キーンと耳が痛くなる叫び声。
私は、咄嗟にドアを開ける。
「星斗君…!」
その瞬間。
星斗君は敬太にぎゅぅぅぅっと飛び付いた。
「こんなの…ヒック…俺の好きな
…ヒック…敬太じゃ…ねぇ!
俺は…優しくて…ヒック…
とっても優しくて…
カッコイイ敬太が大ッ好きなのに…
今の敬太は…大ッ嫌いになっちゃいそうだよ…ヒック」
星斗君は、顔をぐしゃぐしゃにしながら訴えた。
“本当の敬太に…
戻って…”と。