ブラック or ホワイト
星斗君の突然の言葉・・・
静まり返った蒼島海岸――
ザップーーーン
聞こえるのは…荒々しい波の音―――
「アイツって誰の事かな……?」
金田さんはそう言って、また石段に腰を下ろした。
私と敬太は、ただ話を聞いてるだけしか出来ない・・・
「なおちゃんの旦那さんだよ。アイツのせいで、なおちゃんは…苦しんでる。
俺の事も何とも思っちゃいないね。俺は、あんな奴…父親だと思いたくない!!」
「そうか…。その事についてもいろいろ話してくれないかな?」
星斗君が大きく頷いた。
「…ペンションに戻ろか?」
「そうね。」
私達は、島岡さんがいる車に戻った―――
時刻は17時20分になっていた―――