氷雪花Ⅱ
聖は「しまった」て顔をしている

「・・・聖が言った通りよ

瑠衣は狙われている」

私が聖の変わりに言った


その言葉に、聖も驚いたようだ


「・・・何故、知っているんですか?」


「昨日、銭湯に居たときに聞いたの

瑠衣から言ってきたから」



「・・・そうですか」


「・・・で、聖どういうことなんだ?」

琉架が聖に問う


「どうもこうも、その通りだよ

俺の家は狙われやすいんだ」


「・・・何か隠しているのか」


「・・・本当、琉架はこんな事には鋭いんだから」


ハァッ

聖はため息をついて説明し始めた

「俺の家はね、表は政治家、裏は殺し屋をしてるんだ

って言っても、殺し屋はほんの一部しかしてない


・・・それで、瑠衣は家の中の長

つまり、№1なんだ


№1の人にはある特殊な瞳を貰うんだ



・・・それが、瑠衣が狙われている理由」


「「殺し屋か・・・」」


・・・聖はあまり知らされていないのね

自分がどのような立場だったか、を



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