氷雪花Ⅱ

集い

その後、藍兎と戦った部屋から出ると皆が待っていた


そして、私が無傷なのを見るととても驚いたように眼を大きく開かせて、私を凝視していた


「無事・・・だったのか?」


「そんな・・・

俺達がかかっても絶対負けるのに・・・」


驚きと感嘆の声を漏らす琉架たち


「・・・お前さん

何者じゃ?」


ふぅ・・・


もう、隠しても仕方ないようね


・・・秘密はいつまでも秘密じゃない


いつかは必ず、解き明かされる


「話してあげるわ

私の事も、全て・・・・


でも、違う部屋へ移動しましょ?

座りたいわ」


こくん

皆は頷いた


「居間へ行こう

こっちじゃ」


お爺さんが案内をする


私はその間考えていた


考えていたのは・・・


月華のこと



< 35 / 38 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop