DeepLove−彼の弟−




「こんなキレイな子が恋人なんて直斗くんがうらやましいわ〜!」




そう言ったおばさんに、あたしは微笑んだつもりだったけど…


顔が引きつってしまって上手く笑えなかった。




あたしは、この3日間で笑い方を忘れてしまったのかもしれないな…





その後しばらく親戚の人たちと話してたけど、どんな内容だかは覚えてない。


葬儀開始の時間が近づくにつれ、あたしの思考回路は止まっていった。




頭の中は“直斗は死んでしまった”という現実でいっぱいだった。





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