DeepLove−彼の弟−
「あんたに話があるんだって」
“直斗もどき”は親指でくいっと自分の後ろを指差した。
指差した方向を見てみると…
こっちに向かって歩いてくる直斗ママがいた。
「七瀬ちゃん!よかった、まだ帰ってなくて」
「………え……?」
この男の“母さん”って……
直斗ママ…!?
……なに…?
え?なんで?
「あ、言い忘れてたけど」
その後にこの男が発したのは衝撃の言葉。
「俺の名前は健斗。村崎健斗。よろしく」