DeepLove−彼の弟−




凛のおかげでクラスメイト達があたしの席を離れていく。




「ありがとう」


そうつぶやいたあたしに、また凛が微笑む。




金髪、メイク、ピアス。



どれもみんな校則違反だけど…

でも、どれも凛にすごく似合っていた。





「あたし、これから先生に呼び出しくらってるんだ。いってくるね」


凛はそう言ってカバンを机に掛けて、苦笑いした。



「たぶんまた怒られる」


ニヤリと笑って自分の金髪を指差すと教室を出ていった。





あたしはまたクラスメイトに質問責めに合わないように、机にうつ伏せた。




< 61 / 109 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop