DeepLove−彼の弟−




「………うそ…」


健斗が、転校生…!?


だって…健斗は留学してたんじゃないの?




目を見開いて転校生を見つめるあたしは、

きっと他の人から見たら“カッコいい転校生に興味を持つ単純な女子”にすぎないのだろう。


そう思って少し自虐的になる。





あたしの視線に気付いたのか健斗がこっちを見た。



この間みたいに妖艶に微笑むと、あたしに手を振った。


「七瀬ちゃんっ♪」





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