DeepLove−彼の弟−
「…は!?積極的って何が?」
「俺のこと“健斗”って呼び捨てにするじゃん」
「…っ!!それはっ……!」
自分でも顔が赤くなったのが分かった。
無意識で呼び捨てにしてた…
自分がほんとに恥ずかしく感じる。
健斗はあたしに顔を近付ける。
「俺も呼び捨てにしていい?」
「……えっ…」
「“七瀬”って呼びたい」
目の前にある健斗の顔と、突然囁かれた名前にさらに顔が熱くなった。
あたしきっと今、茹でダコみたいに赤い。