DeepLove−彼の弟−
ベットがら起き上がって机の横の棚から小さな箱を取ってくる。
───あたしの宝物…
直斗からの最高で最後のプレゼント。
あたしが直斗を死なせたんだ、そんなあたしが指輪をつける資格はない。
そう思ってあたしはあの夜、指輪を棚にしまった。
指輪は本当に嬉しかったけど…
直斗との最後の思い出だけど…
本当はずっと左手の薬指に指輪つけていたかったけど…
あたしにはつける自信がなかった。
だけど………