蜜蜂
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「んー…髪の長さ…は、あんまかわんないもんなぁ…」


俺はまじまじと二人を見比べながら、考え唸る。
兄弟の特徴なんて考えたこともないから、急に言われても出てこない。


「…あ、わかった。テンションが束沙に似てるほうが美咲で、口がきつそうなのが明菜だ。」


俺は、自分の発見にうんうんと頷いた。
二人の文句は気にしない。
杏花も「なるほど」と納得したみたいだから、もういいだろう。


「で、その子の紹介はなし?」


明菜が未だ不機嫌そうにそう言った。




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