蜜蜂
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「…きょうか?」


案の定聞き返された。
二人は「きょうか」に心当たりがあるか話し始めたが、二人とも首を横に振り、残念そうに頭を垂れた。


「ちぃ、それ学校の子?」


「教えない。」


「ケチ。」


亜也は頬を膨らませた。
可愛い顔が台無しだと思う。


「ちぇっ。まぁいいや。
…ねぇちぃ、女全部切ったのにあたしは残ってていいの?
あたしも女だよ?わかってる?」


亜也は少し下から覗き込むようにして聞いてきた。
俺はそれに笑って返す。


「だって亜也は女だけど、俺の親友じゃん。」


すると彼女も笑い、


「うん、親友。ずーっとちぃの側にいたげるから。」


と言った。
俺は亜也の頭を撫でながら、


「ん。ありがと。」


と返した。


「ちょ、何二人の世界つくってんの。俺もだろ!俺も!!」


仲間外れにされたヒカリは立ち上がって慌てて言った。
毎度こいつはアホだなぁと思う。

そうこうしてるうちに授業は終わって昼休み。
結局先生は来なかった。



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