蜜蜂

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「………は？」


想定外の答えに聞き返してしまった｡
彼女の会話からつかんだ性格上､「好き」か「嫌い」かのどちらかだと思ってたから｡


「は？じゃないんだよ｡本当にわかんないんだよ｡」


彼女はどうしたらいいとでも尋ねるように､俺に詰め寄ってくる｡
さっきと立場逆転｡


「わかんないって……｡
さっき千明が傷つくの嫌だとか言ってたじゃん」


「だってそれは､…それも本当の気持ちだよ｡
千明の力になりたいし､傷ついてほしくない｡
でも､……この気持ちにちゃんとした名前をつけられないの｡」


うつ向く彼女｡俺は呆れて見ているだけだった｡
…何気にマシンガントークも得意そうだな｡




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