蜜蜂
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「なんで?そこまでわかってたら好きって言葉になるんじゃないの?」


「普通ならなるのかもしれないけど、…普通じゃないの、私のせいで……」


そう言い、今度は思いつめたような表情をする。
俺は意味がわからず、首を傾げるしか出来なかった。





「…大切だよ。すごく大切。」


「うん」


「でもだめなの。言ったらだめ」


繰り返し言う彼女。






どうして。
一番深いところはきっと同じなのに。
どうして離れていくんだろう。





俺には理解出来ない世界。
もっと思いどおりに動けばいいのに。







そんなことを思いながら、今日も俺は姫の護衛をする。




To be continue...


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