蜜蜂

22.心が叫ぶのは 

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■ 心が叫ぶのは <font color="#000000"></font>






気づきたくなくて、
ずっと知らないふりをしていた。






昼休み。


「ここは俺の城だ。帰れ」


煙草をポケットに収めながら、白衣の男はそう言った。


「ぎんぞー…」


俺はベッドに転がったまま、仁王立ちしている相手を呼んだ。
寝起きのため、目が霞む。


「ったく、勝手に入るな。無断使用禁止。」


椅子に座りながらブツブツと文句を言う相手。


「いないぎんぞーが悪いんだよ。
それに、学校で女いないのここだけだし」


言い返して、腕で目を覆った。

保健室。
普通なら女がたまりやすい場所。
だが、ここは違う。こいつのせいで。



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