蜜蜂
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「おっはよー」


二人で暗い雰囲気を発している中、意気揚々とした声が響いた。


「あれ、何しけてんの。
二人してカビ生えそうじゃん。」


「ヒカリうるさい。」


楽しそうに言うヒカリに、亜也は何気にきつい言葉を返した。


「なんであんたはそんな元気なの」


「ああ、澤木ちゃんと一緒に学校来たから。
なんか帰りは俺がいるってわかってるせいか、朝がちょっと大変らしいんだよね。
だから護衛してたわけ。」


「…それ元気になる要素ないじゃん」


「そんだけならな。
でも俺と澤木ちゃん秘密フレンドだからー」


そう言って愉快そうに笑うヒカリを俺達は呆れたように見つめた。


「秘密フレンドって…なんて痛いネーミングセンスだよ。啓並だな。」


「本当だよ。見てて可哀想になるからやめて。」


「え、それかなり酷くない!?」

ヒカリがあたふたし始めたので、あまりにおかしくて俺は笑った。




今の俺の、一番居心地のいい場所。
君の隣とは比べ物にならないけれど。
まだ俺は、笑っていられる。



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