蜜蜂
04.本気
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■本気
待つ時間が、こんなに楽しいと初めて知った。
日曜日、時間は昼過ぎ。
集合場所は駅前のオブジェの前。
本当はもっと早い時間から会いたかったけど、彼女が無理らしい。
何でも準備に時間がかかるとか。
女はそんなもんなのかと、今更ながら思う。
集合場所に着いてから…15分くらいか。
その間の逆ナン数、2回。
みんな頑張るなぁと、他人事のように思う。
前を通りすぎていく人の波を見ながら、オブジェの横に設置されたベンチに腰かけた。
「…はぁ。」
一つため息。
この前の電話、かなり我儘を言ったと今更ながら思った。
彼女のことを考えると、いつもの自分ではいられなくなる。
今までの女に対する扱い方ではいけないような気がして。
「…。」
そうすると、マイナスな考えが脳内を駆け巡る。
もしかしたら、彼女は来ないかもしれない。
「表に関わるな」と言われたんだ、その可能性は大いにある。
来なかったら…完璧にフラレたことになる…のかな。
伝えてもいないのに。
…その時は、ヒカリにでも慰めてもらおうか。
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■本気
待つ時間が、こんなに楽しいと初めて知った。
日曜日、時間は昼過ぎ。
集合場所は駅前のオブジェの前。
本当はもっと早い時間から会いたかったけど、彼女が無理らしい。
何でも準備に時間がかかるとか。
女はそんなもんなのかと、今更ながら思う。
集合場所に着いてから…15分くらいか。
その間の逆ナン数、2回。
みんな頑張るなぁと、他人事のように思う。
前を通りすぎていく人の波を見ながら、オブジェの横に設置されたベンチに腰かけた。
「…はぁ。」
一つため息。
この前の電話、かなり我儘を言ったと今更ながら思った。
彼女のことを考えると、いつもの自分ではいられなくなる。
今までの女に対する扱い方ではいけないような気がして。
「…。」
そうすると、マイナスな考えが脳内を駆け巡る。
もしかしたら、彼女は来ないかもしれない。
「表に関わるな」と言われたんだ、その可能性は大いにある。
来なかったら…完璧にフラレたことになる…のかな。
伝えてもいないのに。
…その時は、ヒカリにでも慰めてもらおうか。
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