蜜蜂
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「ヒカリ俺のこと好きなの?」


ヒカリの顔を下から覗き込みながら、冗談混じりに言ってみた。


「痛っ!」


そうしたら胸ぐらを掴まれ、すごい勢いで壁に押しつけられた。
あと少し反応が遅ければ、頭を打ち付けてただろう。


「ちげぇよ、俺じゃなくて!」


「俺じゃなくて?」


熱くなってるヒカリに、冷静な声で聞き返す。
何焦ってんだ?こいつ。


「俺じゃなくて…。」


「お待たーって、あれ?何してんの?」


扉から亜也が顔を出した。
そっちに二人で振り返る。


「え…お取り込み中?あたしって…いないほうがい?」


「いて。」


オロオロしている亜也に、ヒカリがそれだけ言った。


「千明。」


「ん?」


「亜也。」


「亜也?」


「あたし?」


みんなで復唱。








「亜也なんだよ、お前のこと好きなのは。」



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