蜜蜂
09.髪色
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■髪色
ねぇ、心の中でだけだから。
『もしもし。』
「杏花?俺、千明。」
『知ってる、画面に出るもの。』
それもそうか、と少し笑いながら返した。
学校が終わって家に帰り、夜10時30分になるのと同時に彼女に電話する。
この時間までは習い事やらで電話に出てくれない。
『最近さ、毎日電話してくるね。』
「迷惑?」
『んーん、ただ思っただけ。』
「ならいいや。」
こんな他愛ない会話に顔が綻ぶ。
電話とメールは何も言われてないから、何も考えないで出来る。
「今日は塾でしょ?お疲れ。」
『ありがと。電話で言われるのって変な感じ。』
「そ?」
『うん。ありがと。』
「どういたしまして。」
二回お礼をいう彼女。きっと今、笑ってるんだろうな。
「…ねぇ杏花。」
『なぁに?』
「聞いてもいい?」
『いいよ。』
彼女の承諾。今ふと思ったことを聞いてみよう。
「杏花の髪綺麗な蜂蜜色じゃん?それってどこで染めたの?」
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■髪色
ねぇ、心の中でだけだから。
『もしもし。』
「杏花?俺、千明。」
『知ってる、画面に出るもの。』
それもそうか、と少し笑いながら返した。
学校が終わって家に帰り、夜10時30分になるのと同時に彼女に電話する。
この時間までは習い事やらで電話に出てくれない。
『最近さ、毎日電話してくるね。』
「迷惑?」
『んーん、ただ思っただけ。』
「ならいいや。」
こんな他愛ない会話に顔が綻ぶ。
電話とメールは何も言われてないから、何も考えないで出来る。
「今日は塾でしょ?お疲れ。」
『ありがと。電話で言われるのって変な感じ。』
「そ?」
『うん。ありがと。』
「どういたしまして。」
二回お礼をいう彼女。きっと今、笑ってるんだろうな。
「…ねぇ杏花。」
『なぁに?』
「聞いてもいい?」
『いいよ。』
彼女の承諾。今ふと思ったことを聞いてみよう。
「杏花の髪綺麗な蜂蜜色じゃん?それってどこで染めたの?」
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