蜜蜂

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「ねぇ、本当に大丈夫？」


本気で心配してくれる彼女。
俺より15センチ程低い身長。

気を紛らわせるために、聞いてみよう。
気になってたことパート２。


「ねぇ杏花。」


「なぁに？」







「なんで俺のそばにいるの？」






「え…？」


聞き返してくる彼女。
もう服の裾を掴む彼女の手はなかった。


「俺は杏花の全部を奪った。なのに杏花は俺のそばにいてくれる。
……ねぇ、なんで？」


顔を彼女のほうへ向けると、彼女と目が合った。
少し目を泳がせているのがわかる。


「だって…居場所をくれたから。」


「あげなかったら、俺から離れてた？」


すかさず聞き返す。まるで彼女を問いつめるように。
ずっと頭で連呼してる言葉。





ねぇ、俺は杏花のそばにいてもいい存在？





彼女は少しうつ向いて小さく息を吐き、真っ直ぐに俺を見て口を開いた。




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