俺らの姫様

   -観客side-


「初めまして。美音です。」




「あんたが美音」



「この場であんたとは失礼ではないでしょうか」



「す…すみません。こいつちょっと焦ってて」



「まぁいいです。」



「おま…あなたは青龍の妹だと聞いたんですが」



「だったらなんです」



「あなたたち兄弟はどこの会社だ。小西財閥のパーティーに来てるってことはどこかの会社だろう。」



「私は庶民です。」



「じゃあなぜここにいる。」



「龍一さんと優一さんに招待されたの」




「あぁ僕たちが招待しました。」




「関係は」




「関係とは」




「関係とはじゃねぇよ。庶民がどうして財閥息子と仲いいんだよ」

今まで喋っていなかった緑がいう。



「龍一さんたちの妹のほうと仲がいいのよ」



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