俺らの姫様
夾が…。
なーんだ、みんなきずいてたんだ…。
でも、少し意外だな夾が僕の心配してくれるなんて…美緒のおかげって思ってもいいんだよね。
「ありがとう、聖司。でも美緒の傍にいたいから。」
そっと、美緒の手を握った。
きゅ
!!!
「聖司!!美緒の手が動いた。」
「!!拓斗呼んで来る。」
美緒…。
「美緒。」
「りょ…く……。」
よかったぁ
「おはよ。」
とニコっと笑う。
「おはよう…。」
「緑…なんで泣いてるの…。」
な、いてる。
頬を流れる涙…。
「ホントだ、なんでだろ美緒が目を覚ましたか、らかな。」