俺らの姫様


夾が…。

なーんだ、みんなきずいてたんだ…。

でも、少し意外だな夾が僕の心配してくれるなんて…美緒のおかげって思ってもいいんだよね。


「ありがとう、聖司。でも美緒の傍にいたいから。」


そっと、美緒の手を握った。


きゅ
!!!


「聖司!!美緒の手が動いた。」

「!!拓斗呼んで来る。」


美緒…。


「美緒。」

「りょ…く……。」

よかったぁ


「おはよ。」

とニコっと笑う。


「おはよう…。」

「緑…なんで泣いてるの…。」


な、いてる。

頬を流れる涙…。

「ホントだ、なんでだろ美緒が目を覚ましたか、らかな。」






< 163 / 211 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop