俺らの姫様


「夾。どうしたの?」


美緒!??


「どうして、あたしに謝ってるのよ」

「無事でよかった。」


「エヘヘ、あたし最近変な夢みるんだ。」

笑ったあとにすぐ真面目な顔に戻った。

   “変な夢”


その言葉を聴いた瞬間一瞬時が止まったかとおもった。

「愛してる。とか大事なとか、あの夢の中であたしはとってもとっても大切にされてた。
夢のはずなのにどこか懐かしくて…どうしてだろうね。」

美緒…


「エヘヘ…笑ってもいいんだよ?ってかなんか反応してよ。悲しいじゃん」


なんで、泣きそうな顔してんだよ。

なんで泣くのを我慢してんだよ。


「あたしの過去って一体なんなんだろうね」


もう、我慢できねぇ


「ちょ…夾?どうしたの」


「泣きたいなら泣け。俺がお前を支えてるから、我慢しなくいいんだ。お前の過去になにがあろうともお前はお前だ。それは絶対に変わらない。」


「グズ…ふぇ…」

泣け。お前の心にある不安を全て吐き出せ




    俺が支えるから











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