俺らの姫様
-夾side―
俺はなんてことをしてしまったんだろう。
俺が無理に問い詰めたせいで翔が倒れた。
「翔!?大丈夫!!」
一番翔に近かったのは俺
なのに足が動かなかった。
俺よりも先に緑が反応した。
「…!!拓斗ーちょっと来てぇ翔が大変なの!!」
「何?」
・・・・・・・・・。
拓斗は大きい病院の息子らしい拓斗も話たがらないし、
俺たちも無理に聞こうとはしていない。
「風邪だね。それも相当無理してたみたいだね。」
「「!!」」
俺…イヤ俺らはびっくりした。
拓斗はもともと重要なことしか話さないのに、
『それも相当無理してたみたいだね。』
だなんて・・・。
拓斗もこいつに心を開きかけていたのかもな