あの日を追って…
言葉を探して…
トランプが散らばった部屋にアランとウィリアムの二人…
静まる部屋でウィリアムは突然呟いた。
「はぁ…僕は団子虫以外だぁ…」
「!?」
アランはウィリアムが
別の人に見えた。
こんな人だっけ?
「ゴミ虫になりてぇ…いっそのこと…死にたい…」
「ちょっと!何を言って…ってウィルさん!?ちょっ…首に縄をまくの止めてください!一体その縄何処から!?」
ウィリアムはアランの顔を見て話した。
「君はシャルアムに嫌われたこんな僕を庇うというのかい?あぁ…何ていい人何だ…」
シャルアムに怒られただけで死のうとしているウィルって…
どんだけシャルアムを好きなのか…
「僕はシャルアムの前だと自信がわいてくるんだ。だが、普段は全然…。無すぎていつも縄を持ち歩いているくらいだよ」
縄を持ち歩いていることは別として、相当自信の無いようだ。
このままでは
縄を首から外すことは不可能…
「ウィルさん…シャルを探しに行きましょう」
ウィリアムはまだ下を向いている。
「でも何と言ったら…」
「大丈夫です。ぼ…私が手伝います」
ウィリアムの目が輝きだした。
「あぁ、アイラ…君という人は…。なんと優しい乙女なんだ!君を僕の友として迎えよう!」
何だかウィリアムが戻ってきたのでアランは安心したようだ。
「じゃぁ探しに行きましょ」
二人はトランプの散らばった部屋をでた。