あの日を追って…
屋敷の裏にアランとウィリアムはまわった。
「あの木がアンおばさんの記念樹だ!」
その木は柔らかい曲線でその場に凛として立っている。
その木の幹に…
「シャル!?」
シャルアムは寄りかかって眠っていた。
「さすが僕の推理。当たっていたようだね。」
「そーですね」
アランは呆れた顔で言った。
「僕は将来探偵という道もあるようだね」
「そーですね」
アランはウィリアムの言葉を軽く返してシャルアムに駆け寄った。
「シャル、起きてください」
「ん…」
シャルアムは揺さ振られて
目覚めた。
「ア…ラン?…私…」
「大丈夫ですよ!ウィリアムは謝りにきま…」
「私…何でここにいるの?」
アランは言葉を疑った。
「え…貴方はウィルさんを怒って…それで…」
「ウィリアムを…何故…?」
「!?」
何故シャルアムは分からないんだ!?
さっきの出来事を…
「ウィリアムとトランプをしていたのは…夢?」
「いぇ…その…」
アランはウィリアムと顔を見合わせた。
アランはウィリアムにこっそり言った。
「ここは夢と言うことにしておきましょう、ウィルさん」
「何故だ!?」
ウィリアムは反発した。
「貴方のした過ちも無しになりますし、それに…シャルはきっと混乱してしまう…」
アランはウィリアムに伝えるとウィリアムは納得した。
「やぁ、シャルアム遊びに来たよ」
ウィリアムはいかにも今来たかのように振る舞った。
「あら、いらっしゃい。これは正夢ね」
といい笑った。
シャルアムに一体何があったのだろう−−…
アランは考えたが分からなかった。
風はアンおばさんの記念樹を揺らし、また何処かに行ってしまった。