あの日を追って…
「アラン早く−」
シャルアムは何だか楽しそうだ。
資料館に行くのがそんなに楽しいのか…
資料館に入ると窓側の日当たりの良い所に座った。
「さぁ、アラン!もってきなさい!」
「…はぁ…でも一体何を…」
アランは問い掛けた。
「ここ最近の新聞よ」
何故だろう。
新聞なら屋敷でもとっているはずなのに…
アランを見るなり考えを見透かしたかのようにシャルアムは話した。
「お母様が見せてくださらないの…悪影響だからと」
「そうなんですか…じゃぁ早速持ってきますね。」
アランはにっこり笑うと手続きをしに行った。
手続きが終わり新聞を持っていく最中だった。
「…っ…」
誰かとぶつかった。
青い髪の女性…多分アランより年上の…
ぶつかった衝撃で本が何冊か落ちてきた。
「すみませんお怪我はありませんか…」
「えぇ…こちらこそ申し訳ないわ。考え事をしていたもので…」
そういうと床に散らばった何冊かね資料を拾ってどこかへ行ってしまった。
アランも新聞を拾っていた。
すると落ちてきた一冊の本に目がいった。
「未知の箱…?」
アランはその本が気になったためシャルアムに新聞を渡し終えた後読もうと手に取った。